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自作PCの話題と独り言。
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この度Kingston Technology「サンプリングでアリガストン」キャンペーンにて選んで頂きまして有難うございます。
レビュー第三弾、SSDnow Vシリーズ「SNV125-S2/30GB」で締めのレビューとさせて頂きます。



neta727.jpg当初SNV125-S2BD/30GBが2台と言う話でしたが、実際に届いたのはSNV125-S2/30GBが2台でした。
型番にBDが付くものはデスクトップバンドル向けと言うことで、2.5"→3.5"変換マウンタとケーブル類が付属します。




neta728.jpgと言うわけで変換マウンタを別途購入し、こんな感じで3.5インチベイに収めます。






仕様上は5V300mAと言うことで、消費電力は公称1.5Wと言うことに。
普通に使う場合、HWMonitor等で温度が取得できます。
起動直後は室温と一致し、その後の温度変化も外部センサーによる表面温度と同じように推移する為、信頼できる数値であると言えそうです。
室温との温度差は大体7℃。
すぐ隣のHGSTの2TBが更に4~6℃程高いので、凡そ消費電力に従った温度になっている様子です。


では動作テストを行っていきましょう。

①SNV125-S2/30GB Single
②SNV125-S2/30GB×2 RAID0
③WD6400AAKS×2 RAID0(128GB)
④HDS722020ALA330(外周400GB)

②のストライプサイズは16KBです。
HDDのRAID0では128KBに設定するのが普通ですが、HDDとは違いランダムアクセスのパフォーマンスを重視すべく値を小さくしておきました。
だったら4KBにすべきですが、そこはご愛嬌。
尚、③にOSが入った状態で作業を行っています。

●CrystalDiskMark3.0

neta724.jpgまずSSDのSingleとRAIDで比較すると、Write側はほぼ倍になっている一方、Read側はテストサイズが小さくなるにつれてRAIDの優位性が縮んでいます。
4Kで殆ど差が出ないのはストライプサイズの問題でしょうか。
HDDと比べると、Read側はSSDが圧倒的優位に立ちますが、Write側ではシーケンシャルは勿論、ランダムでもHDDのRAID0に対して決して良いスコアとは言えません。
容量が少ない以上、チップ枚数の問題があるので仕方が無い部分ですが。
あまり深く突っ込まずに次へ。



●HD Tune Pro(Trial版なのでReadテストのみ)

neta723-1.jpgこちらはCDMとは違い、ドライブ(アレイ)単位で計測します。
SSDはどちらも先頭部分で大きく落ち込んでいますが、これは後述します使用後の計測時には見られない落ち込みなので気にしないのが吉でしょうか。
連続読み出しでは基本的にSSDは未使用状態では綺麗な直線を描きます。
HDDではこうはいかず、外周部分を用いたRAIDでも波を打ちますし、全体テストでは内周に移るにつれてどんどん速度は落ちていきます。
アクセスタイムはSSDはほぼゼロ。HDDはヘッドの駆動時間等がどうしても発生する為、HDDの限界がここにあります。
その結果、ランダムテストでは圧倒的な差が発生。
HDDの2テスト間でも倍前後の差は発生していますが、テストサイズが小さくなるにつれアクセスタイムの差が響いてSSDとの差は数十倍にもなります。
一方SSDのシングルとRAID間では、512byteと4KBがほぼかわらず、64kB以上ではRAIDが大きく優位になっています。
これもおそらくRAIDのストライプサイズを16KBに設定したためかと思います。


●850MBのファイルの読み出し&書き込みテスト

850MBのファイルを対RAMDISK間でやり取りした時のコピー時間を計測しました。
シーケンシャル性能の体感を数値化したものと考えてください。

Read
①6.7秒
②4.6秒
③5.7秒
④7.6秒

Write
①17.7秒
②8.6秒
③5.3秒
④7.5秒

先のCDMの結果を踏まえると、Write側は凡そ測定通りになっていますが、Read側はSSDの結果が予想ほどは出ていない様子。
まっさらなセルを用いたベンチマークテストの結果に対し、こちらは使用済セルからの読み出しと言う事で落ち込んでいる可能性が考えられます。
ちなみに③と④の差も縮まっているのですが、③が激しく断片化しているのが問題だったかもしれません。

あ、RAMDISKを用いた理由は、転送相手がボトルネックとならないようにするためです。
CDMで計測するとこれくらい圧倒的。
neta725.jpg


測定後、②にWindowsVistaをインストール。
そしてHD Tune Proにて再計測するとこんな感じに。

neta726.jpg使用領域が一目瞭然。
まぁSSDの特性ですから当然です。
実用上重要になるのはこの「使用中の領域」と、まだ判らない「使用後の領域」ですから、未使用領域のトップスピードばかりを争うベンチマーク結果はあまり参考にしていません。



「使用後の領域」がどれほど速度が回復するのか、と言うのは使用コントローラーによって大きく変わる点、またTrimの効果が現れてくる部分でもあります。
東芝のコントローラーはTrimが有効でなくても回復する傾向にあるので、OS問わず使えるのが魅力的でしょうか。
その辺りを自前で検証するには色々と足りないので、この辺りのURLを貼ってお茶を濁しておきます。
http://www.dosv.jp/other/1005/18.htm
http://www.dosv.jp/other/0910/10.htm
当方はSSDにおいてベンチマーク結果が全てと言うような風潮に辟易しておりますので、東芝を応援しております。



まとめ

ベンチマークテストの結果自体は、やれ250MB/sだのという高速SSDが幅を利かせているのを目にしていると芳しくないものですし、実際連続書き込み性能がHDDにも及ばないのは体感でも判る程です。
しかしSSDとHDDの最大の違いでもある、駆動部分ゼロによるゼロに近いアクセスタイムの恩恵は当然受ける事ができ、また30GBと言う低容量とSSDの特性を考えれば、大きなデータの読み書きを頻繁にする事は滅多にありませんので、先の弱点はあまり気になる面ではありません。
読み出し性能は問題なく、また実売価格が1万円を大きく割り込んでいる事から、「RAID0で高速化」の敷居が低いモデルでもあります。
安価ですが、俗に言う「プチフリ」は発生せず安心して使えるのもポイントです。
容量が少ないので使い方は考えなければなりませんが、SSD入門用にはうってつけでしょう。
 

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