[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
この度Kingston Technology「サンプリングでアリガストン」キャンペーンにて選んで頂きまして有難うございます。
レビュー第二弾として、HyperX T1シリーズ「KHX2000C9AD3T1K2/4GX」をレビューします。
※文中で「クロック」と言う単語は動作周波数の事を指しています。
外観と仕様
青くて大型な肉厚ヒートスプレッダに覆われているのが目を引きます。
全高は60mm、基板は30mm弱なので、背の低いメモリーのほぼ2倍の背の高さになります。
まず、デフォルト及びXMPプロファイルの設定を、GIGABYTE GA-H55M-USB3にてチェックしていきましょう。
XMPプロファイルは2種類書き込まれています。
左からデフォルト / XMP Profile1 / XMP Profile2
Frequency:1333 / 2000 / 1866
Vdimm:1.5V / 1.65V / 1.65V
QPI/VTT:1.1V / 1.3V / 1.3V
tCL:9 / 9 / 9
tRCD:9 / 11 / 11
tRP:9 / 9 / 9
tRAS:24 / 27 / 27
tRC:33 / 45 / 42
tRRD:4 / 8 / 7
tWTR:5 / 8 / 7
tWR:10 / 19 / 14
tRFC:74 / 110 / 70
tRTP:5 / 8 / 7
tFAW:20 / 30 / 28
tCR:1 / 1 / 1
パっと見て気になる部分が何点かあります。
チップが不明なので特殊な仕様なのかもしれませんが、一般的なチップではtRRD=6ns、tWTR・tRTP=7.5ns、tWR=15nsが規定値になります。しかしProfile2ではtRRDが、Profile1では全てがオーバーしています。
加えてtRRD=8でtFAW=30ではtFAWの計算が合わなくなるような…
そもそも手動じゃtWR=15、tRRD=7が設定上限だったり。
自動設定で読み込めば本当にその通り設定されるのですが、弄ろうとすると元に戻らなくなります。
Profile2のタイミング設定は割と理に適っているのですが、Profile1についてはチグハグな感じがします。
デフォルト設定に関しては、先日レビューしましたHyperX LoVoシリーズ KHX1600C9D3LK2/4GX(以下LoVo)と全く同じです。
XMP設定ではtRCDが11と緩められているのが特徴的。
実際の電圧が自動設定でどうなるか測定すると、Profile1・2共に以下の数値に設定されました。
DRAM電圧:1.671V
VTT電圧:1.368V
DRAM電圧も規定より1クリック分高くされているのが気にならないわけではありませんが、そんなことよりもVTT電圧がかなり高く設定されてしまっています。
ちなみに当マザーで手動設定する際、1.368Vからレッドゾーンになります。
できればVTT電圧は自動設定に頼らない方がいいかもしれません。
【検証1】限界設定テスト
いつも通りmemtest86+でtCL基準の限界設定をチェックしていきます。
CPUはintel Core i7 860、M/Bはmsi P55-GD80。
テスト中の室温は22~26℃、
メモリー表面温度は室温プラス4℃程度。
動作周波数はDDR換算値、
電圧はデジタルマルチメーターによる実測値です。
タイミング表記はtCL-tRCD-tRP-tRAS-tRFCの順。
その他はtCR=1T、tWR=12~15T、tWTR=5~7T、tRRD=4~6T、tRTP=5~7T、tFAW=20~30Tで動作周波数に応じて調整しています。
1.654V
2,334MHz 9-12-10-27-84
2,118MHz 8-11-9-25-78
1,986MHz 7-10-8-23-72
1,785MHz 6-9-7-21-66
1.533V
2,322MHz 10-12-10-29-90
2,142MHz 9-11-9-27-84
1,927MHz 7-10-8-24-75
1,705MHz 6-9-7-22-66
1.371V
1,998MHz 10-11-10-28-86
1,825MHz 9-10-9-26-80
1,645MHz 8-9-8-24-72
1,446MHz 7-8-7-21-64
1.223V
1,386MHz 9-9-9-23-74
まず、面白いのが1.654Vと1.531Vで比べてみると、tRCD、tRPが電圧に反応していない事が判ります。
tCL、tRAS、tRFCは綺麗に1段階程度縮んでいますが、1.531V時はtCL8が有効な設定が実質見当たらず、tCL=7,6時のクロック設定が跳ね上がっています。
この現象は、先にレビューしたLoVoの1.654V設定時にも見られたのですが、それ以外にもLoVoに対してレイテンシ耐性のバランス、いえ、tRCD・tRAS・tRFC耐性は完全に同一と言えます。
LoVoと比較していくと色々と面白いのですが、こちらの製品が上と言えるのはMAXクロック耐性とtCL・tRP耐性、また1.371V時は全体的に更に上積みが見られます。
一方で1.223V時は落ち込みが大きく、五十歩百歩ですが僅かにLoVoに及びません。
また、先のtCL耐性の跳ね上がりの影響で1.654VのtCL=7,6ではほぼ同一の結果になっています。
同じチップを使用している気がしますね。
全体的にLoVoよりは素直ですが、それでも十分クセが強い感触でした。
予定より1日早く検証1を終えられたので、追加検証を行うことにします。
過去のメモリーレビューで既にやっている内容ですが。
【検証2】各設定項目の効果
Sandra2010を用いて、各種設定のメモリー帯域及びレイテンシに対する影響をチェックしていきましょう。
タイミング設定の表記はtCL-tRCD-tRP-tRAS-tRFC-tWR-tWTR-tRCD-tRTP-tFAW-tCRの順。
グラフ1:クロック設定
[0] 下記[5]
[1] 2,334MHz(1.654V 9-12-10-27-84-15-7-6-7-30-1)
[2] メモリー倍率をx12→x10で1,945MHz※
[3] [2]の設定でCPU倍率をx21→x19へ
[4] [2]の設定でQPI倍率をx18→x16へ
※tRTPを7から6へ縮めています。
[1]MAXクロック設定時は帯域・レイテンシ共に最高水準にあり、[2]そのままメモリークロックを12倍から10倍に落とすと当然スコアを落としています。
更に[3]CPUクロックを下げた場合は、帯域はそのままレイテンシのスコアを落としていますが、[4]QPIクロックの変動では差は全く見られませんでした。
グラフ2:タイミング設定
[5] 9-12-10-27-84-12-6-5-6-25-1
[6] 7-12-10-25-84-12-6-5-6-25-1
[7] 7-10-10-23-84-12-6-5-6-25-1
[8] 7-10-8-23-84-12-6-5-6-25-1
[9] 7-10-8-23-74-12-6-5-6-25-1
グラフ1の流れから、今度はタイミング設定を調整して変化を確認します。
まず[5]あまり一般的ではない項目を、[2]でメモリークロックを落としたのに合わせて修正します。
その差はグラフ1で、帯域・レイテンシ共に若干のスコア差が発生している事が確認できます。
その後[6]tCL、[7]tRCD、[8]tRP、[9]tRFCの順に詰めていくと、tCLは帯域・レイテンシ共に大幅なスコアアップが確認でき、tRCDは帯域への影響は小さいですがレイテンシにはtCLと同じ程度の影響が見られます。
tRPは共に小幅なアップ、tRFCは帯域に僅かな影響がある一方でレイテンシは誤差の範囲か影響はなさそうな感じです。
また、最終的にタイミングの限界付近となる[1]と[9]のレイテンシのスコア差がほぼ無くなっていますが、
単純計算で[1]の最小サイクルは約31.71nsで[9]の最小サイクルは約31.88ns、
他の要素もありますが、概ね計算どおりレイテンシは殆ど同じと言えるでしょう。
【検証3】メモリー冷却の必要性
大きなヒートスプレッダに覆われているものの、その必要性はあるのかと疑問に思う人がいるかもしれませんので、テストしてみましょう。
1.654V@tCL=8設定にて、memtestのTest3までを通過させてエラーチェックします。
まず室温29℃でメモリー周辺の空気の流れを極力停滞させ、更に暫く負荷を掛けて温度を上げておきます。
メモリー表面温度40.5℃
エラー数276個。
Test3にて数種類のエラーが一定間隔で発生し続けました。
メモリー冷却を行い、表面温度34.0℃
エラー数3個。一気に減少。
室温も下げて表面温度32.8℃
エラー無し。
以上のことから、限界設定付近ではメモリー温度も重要な要素となる事がわかります。
もしも常用設定目的でギリギリを狙うならば、悪条件下でテストされることをお勧めします。
【備忘録】確認できた新事実
過去のメモリーレビュー内で、VTT電圧によるエラーの変化は無いと言った事を検証したのですが、VTT電圧が効いてくる場面と言うのが今回の検証中に見えてきました。
レイテンシ耐性とは関連が見られず、クロック耐性への影響が大きい様子。
私は基本的に1.2V前後に設定して使用しているのですが、ハイクロック時だけでなく2,000MHzを超えてくる動作時に1.2Vでは安定しない事がしばしば。
memtestではエラーを発生せず、強制再起動や突然停止を伴うような挙動がどうやらVTT不足のサインであるようでした。
クロック限界時のエラー減少効果は見られません。
1.654V@tCL=9設定時の必要VTTは1.287Vでした。
ちなみに、VTTを更に上げていってもクロック限界が上がる事はありませんでした。
この現象はこのメモリーだけでなく、LoVoやCorsairのCMT4GX3M2A1600C6にも見られた気がします。
これらのメモリーのクロック限界の再検証が必要そうです。
話は全く変わりますが、検証2にてtRTPを7から6へ単独で変更しています。
メモリー周波数を下げると同時に6に変更しないと、何故かPOST通過不能になるためです。
7Tの場合は2,334MHzならば約6.0nsですが、1,945MHzでは約7.2ns。しかしtRTPの基準は7.5ns。
うーん…tRASとの兼ね合いも考えましたが、何故周波数を下げると7Tではダメなのか見当もつきません。
まさか7nsでダメなんてことになれば、XMPの設定じゃ動かなくなってしまうし。
気が向いたら、設定の問題かメモリーの問題か、確認してみます。
一発芸
CPU-Zのバリデーション取得を基準にハイクロックに挑戦!
Vdimm=1.7V、VTT=1.3V。
結果:DDR-2,442MHz
この結果をどう見るか。私的にはもう少し伸びると予想していたのですが。
尚、タイミングを更に緩めても全く変わりませんでした。
総評
1.654V時のクロック耐性とtCLの値は完全に基本スペックよりもワンランク上にあり、また1.371Vであっても実用的な設定をいくつか取れるだけの余裕がある点から、幅広い用途に堪え得る能力を備えているメモリーであると言えるでしょう。
欠点としてはtRCD耐性がよろしくないこと、高クロック時にVTTを結構要求してくる事が挙げられますが、割と手が届きやすい価格帯でクロック耐性がそこそこある事に対するトレードオフだと考えれば些細なことだと思います。
XMPの自動設定には疑問を抱かざるを得ませんが。
寧ろ心配なのは、価格帯で競合するLoVoの存在価値が…
この度Kingston Technology「サンプリングでアリガストン」キャンペーンにて選んで頂きまして有難うございます。
レビュー第一弾として、HyperX LoVoシリーズ「KHX1600C9D3LK2/4GX」をレビューします。
外観と仕様
緑色の背が低いヒートスプレッダに覆われ、スプレッダ自体の質量が少ないので結構軽いです。
まずスペックを知る為にGIGABYTE GA-H55M-USB3に装着。
基本SPD情報の他、XMP Profileが2種類書き込まれています。
左からDefault / Profile1 / Profile2
動作クロック:1333 / 1600 / 1333
DRAM電圧:1.5V / 1.35V / 1.25V
QPI/VTT電圧:1.1V / 1.3V / 1.1V
tCL:9 / 9 / 9
tRCD:9 / 9 / 9
tRP:9 / 9 / 9
tRAS:24 / 27 / 24
tRC:33 / 36 / 33
tRRD:4 / 5 / 4
tWTR:5 / 6 / 5
tWR:10 / 12 / 10
tWTP:21 / 23 / 21
tWL:7 / 7 / 7
tRFC:74 / 88 / 74
tRTP:5 / 6 / 5
tFAW:20 / 24 / 20
CR:1 / 1 / 1
XMPの両方とも電圧調整のみで、各タイミング設定は基準レイテンシに忠実です。
一点、Profile1のtRAS(とその影響でtRC)が若干緩められているのは少々気になります。
また、低電圧仕様であるにも拘らず、Profile1ではQPI/VTT電圧が上げられているのも注目点です。
しかし、検証に使用した環境での上記電圧の実測値は1.205V、おそらく1.2Vを指定してきたものと思われます。
実害はあまり無いものの、ちょっと気に障ります。
その他の自動電圧設定は指定通りとなっていました。
動作検証
CPUはintel Core i7 860、M/Bはmsi P55-GD80。
電圧表示は、デジタルマルチメーターによる実測値です。
検証方法はmemtest86+ v4.10にて、各電圧毎にtCLを基準とし、動作速度限界とその時点の他のタイミング設定を詰めていきます。
今回テストを急いでいたので、全て1pass通過しか行っていません。
QPI/VTT電圧は1.205V固定。
室温は25~29℃、メモリー表面温度は大体31~37℃です。
表記は左から、DDR換算クロック tCL-tRCD-tRP-tRAS-tRFC
その他のタイミング設定は、CR=1T
tWR=12T(≦1,800MHz)/15T(>1,800MHz)
tRTP=5T(≦1,800MHz)/6T(>1,800MHz)
tRRD=4T(≦1,800MHz)/5T(>1,800MHz)
tWTR=5T(≦1,800MHz)/6T(>1,800MHz)
tFAW=20T(≦1,800MHz)/25T(>1,800MHz)
としています。
1.654V
DDR-2,178MHz 9-11-9-27-82
DDR-1,999MHz 7-10-9-24-76
DDR-1,759MHz 6-9-7-22-67
1.533V
DDR-2,178MHz 10-11-10-28-86
DDR-1,998MHz 9-10-9-26-79
DDR-1,815MHz 8-9-8-23-72
DDR-1,605MHz 7-8-7-21-64
1.371V
DDR-1,939MHz 11-11-11-28-89
DDR-1,879MHz 10-10-10-26-85
DDR-1,715MHz 9-9-9-24-77
DDR-1,546MHz 8-8-8-22-69
1.223V
DDR-1,546MHz 10-10-10-25-81
DDR-1,404MHz 9-9-9-23-74
各設定でのSandra2010のメモリー帯域&レイテンシテスト
memtestを回した感触では、非常にクセの強いメモリーだと感じました。特に1.654V時。
まず、tRCDが電圧にちっとも反応しないこと。
電圧を入れても全然下げることができません。
また、1.654Vでは異様な程tCL耐性が一定ラインで良くなりますが、tCL=8が何故か使い物にならず。
tCL=7,6で実際に利用するにはQPI/VTT電圧をもっと入れる必要がありますが、DDR3-2000@CL7、と言ったらかなりのインパクトです。
また、1.654V時にはVTT電圧設定が壁を作ってしまっています。
VTTを1.3Vにまで引き上げた場合はボトルネックが解消され、以下の結果になりました。
DDR-2,274MHz 10-11-9-27-86
DDR-2,226MHz 9-11-9-27-84
1.371V時は非常に素直な反応をしてくれて、特に1.371V時のMAXクロック設定ではtCL基準のテストであるにも関わらず、tRCDやtRPも11にしなければエラーを吐く状況だったので、レイテンシ耐性が非常に綺麗に揃っている印象です。
しかし電圧に対する反応は大きく、美味しく動作するのは低電圧時よりも寧ろ1.5V付近にありそうな感じです。
1.223Vでは一気にマージンが減り、MAXクロック耐性もガクンと落ちています。
電源が完全に落ちる状態での再起動ではPOSTで引っかかる事も度々あります。
更に一つ下の1.15VではDRAMの初期化に失敗するのかPOST通過どころかCMOSオートリセットすらできませんでした。
Sandraは1.654Vの各設定にて。
基本的にCPUクロックに引っ張られる形になるので、一応参考値としてtCLを変化させた際の影響を載せました。
その場合、レイテンシテストにおいては約2nsもの差が発生している一方、帯域に対する影響はそこまで大きくありません。
大抵の場合、レイテンシよりも動作クロックを重視した方が効果は判り易いでしょう。
DRAM電圧の消費電力への影響
低電圧メモリーという事で、メモリー電圧に対する電力消費の低減効果がどれほどあるのか、軽くチェック。
設定は1.223VのCL9時の物を使用し、DRAM電圧だけを変えてみます。
測定はアイドル安定時のワットチェッカー読み。
1.223V:118W(55%)
1.371V:119W(69%)
1.533V:120W(86%)
1.654V:121W
綺麗な数字になりました。
括弧内の割合は、1.654Vを基準とした時の消費電力の理論値になります。
電源の変換ロスト分も含めて、1.654V時に7W程度と見れば計算が合うことになりそうです。
一発芸
CPU-Zのバリデーション通過を基準としたハイクロックに挑戦してみます。
DRAM電圧を1.7V、QPI/VTT電圧を1.3Vとし、まず1.654V時の設定からtRFCを+4して挑戦。
>DDR-2,322MHz
tCLやtRCDが怪しいかもと思い、10-12-10-30-92にまで緩めてみます。
結果:DDR-2,358MHz
クロック耐性が1.53Vで止まっている事を考えれば、頑張って背伸びしてくれたかなと言う感じでしょうか。
総評
低電圧メモリーと言うとGeILのGreenシリーズが手元にあるのですが、こちらは正真正銘低電圧動作を推奨し、一般的な電圧に設定する旨みは全くありませんでした。
しかしこちらは電圧を上げていってもきちんと反応してくれるため、低電圧でなくとも使えるメモリーとなっています。
その反応は今まで触ってきたどのメモリーよりも曲者で調整は結構大変でしたが、素直にOCメモリーとしても受け入れられる結果が得られて満足しています。
一方で低電圧動作でのマージンが予想外に少ないのが気になります。
1.25Vのラインを割り込む設定は推奨しません。
通常は1.35~1.5V、挑戦的な設定にしたい場合は1.6V以上入れるつもりで運用するのがベターではないか、と結論付けます。
価格は158ドル、実売14,000円台なので、DDR3-2000オーバーを必要としない人であれば幅広く使えるので、低電圧関係なしにお買い得かもしれません。
雑記
2週間と言う時間制限があったので、大急ぎでした。
土曜の夕方に到着し、そこから27時間耐久memtestマラソン。
予定としては次の週末前に第二弾をお届けしたいと思っています。
ついでに、寝てる間に1.223Vでmemtestを8pass回した際の写真も。
きっかけは運営さんの呟きでしたが、980X陣は別次元の話と割り切って「3DMark06無制限クラス」に滑り込み参加してみます。
★エントリーマシンの構成パーツ
●CPU:intel Core i7 860
●マザーボード:msi P55-GD80
●メモリ:Corsair Memory CMT4GX3M2A1600C6
●ビデオカード:玄人志向 RH5770-E512HD/G2
●HDD:WesternDigital WD6400AAKS×2基
●HDD:HGST HDS722020ALA330
●光学ドライブ:Pioneer DVR-S12J-BK
●CPUクーラー:Corsair Memory CWCH50-1
●ケース:Antec P180B v1.1
●電源:Corsair Memory CMPSU-850HXJP
●ケースファン:ENERMAX UCMA12×2基
●ケースファン:ENERMAX UCCL12×2基
●ケースファン:XINRUILIAN RDL1225S(17SP)
●ファンコン:ZALMAN ZM-MFC3
●ファンコン:Scythe KM01-BK-3.5
●使用OS:WindowsXP Home Edition SP3
★エントリーマシンの外観他写真と解説文
今回使うPCはメインマシン、主な仕事はH.264エンコード。
普段は消費電力と作業効率のバランスにメモリー設定の美味しい所を加味した設定を探し、睡眠の妨げにならぬよう音漏れを抑えることに注力しています。
フロント扉裏etc.に吸音シートを貼ったりもしてますが、昼間の温度上昇や環境音の増大時に冷却重視にも出来るよう扉開放時の吸気量は増やしてます。
冷却装置はラジエーターを天板ぶち抜いてケース上部に。
アクリル板を加工してシュラウドを作成し、CPU冷却用には後部にMAGMAを一発入れてます。
入れようと思えば複数ファンを突っ込む事も可。
P180をデュアルチャンバーならぬトリプルチャンバー構造にしています。
机の下に置いていますが、高さはピッタリ。動かすのに引きずる為、下にダンボール敷いちゃってます。見苦しいのは気にしない。
ファンコンは計6ch分、ファン5発とポンプを制御しています。冷却重視モードと静音重視モードの調整には必需品。
扉の開閉と合わせて昼間と深夜で動作音を変えています。
以上、再度以前のエントリーからコピペ。
まず温度的にどこまでの設定がアリか確認。
→Vcore1.4V、4.3GHz4C8Tで最高室温+56℃
1.45V超は無理そう。
HTを切るとスコアが一気に1000程度ダウン。
温度も同時に約10度下がるものの、それを取り返せる程クロックアップが可能になるわけがないので、HTはONで決定。
TBはONの方が調整し易そうだったのでONに。
いかんせん時間が無いので、昼間室温が26℃で軽く調整…したいのにCPUクロックがどうにも伸び悩むので、足回りを固めた方が最終スコアに貢献できそうなのでそちらに注力し、CPU側は夜にぶっつけ。
夜7時半スタートでCPU調整するものの、Vcoreに全然反応してくれずVTTを1.4Vまで盛るハメに。
4.4GHz付近で数こなした方が結果に繋がりそうだったので、この辺りで微調整もしつつひたすら11時まで回して、最後にベスト更新。
で、結果は以下の通りになりました。
Core Speed:4412.7MHz
CPU Score:8064pts
以上で全エントリー終了!
疲れましたが、根詰めて試す機会は多くないので楽しかったです。
前回は980XやClarkdaleにフルボッコにされる事が解りきった不毛な戦いを挑んだのですが、これらのCPUには無い魅力がi7-860にはあります。
それは、メモリーを高クロックでブン回せること!
クラーク博士じゃ全然回らないし、i7-9xxも全体のパフォーマンスは高いもののクロックという点では3chが響いて辛そうだし。
同じLynnfieldでもi5-750では対比が低くてBCLK耐性で先に悲鳴を上げてしまうことが。
メモリー調整は苦労が大きい割に実が少ないためかあまり流行らないようですが…そんなメモリーが大好きだ!
と言うわけで、最近毎日メモリーをブン回してる気がする中、
「これもある意味OCだよね?寧ろオレのOCを見ろ!ってことならメモリーを見て欲しいよね?」
と、期限直前になってgoing my wayな「制限なし!オレのOCを見ろ!!クラス」にてOCGP参加を思い付いた次第です。
★エントリーマシンの構成パーツ
●CPU:intel Core i7 860
●マザーボード:msi P55-GD80
●メモリ:【後述します】
●ビデオカード:玄人志向 RH5770-E512HD/G2
●HDD:WesternDigital WD6400AAKS×2基
●HDD:HGST HDS722020ALA330
●光学ドライブ:Pioneer DVR-S12J-BK
●CPUクーラー:Corsair Memory CWCH50-1
●ケース:Antec P180B v1.1
●電源:Corsair Memory CMPSU-850HXJP
●ケースファン:ENERMAX UCMA12×2基
●ケースファン:ENERMAX UCCL12×2基
●ケースファン:XINRUILIAN RDL1225S(17SP)
●ファンコン:ZALMAN ZM-MFC3
●ファンコン:Scythe KM01-BK-3.5
●使用OS:WindowsXP Home Edition SP3
★エントリーマシンの外観
今回使うPCはメインマシン、主な仕事はH.264エンコード。
普段は消費電力と作業効率のバランスにメモリー設定の美味しい所を加味した設定を探し、睡眠の妨げにならぬよう音漏れを抑えることに注力しています。
フロント扉裏etc.に吸音シートを貼ったりもしてますが、昼間の温度上昇や環境音の増大時に冷却重視にも出来るよう扉開放時の吸気量は増やしてます。
冷却装置はラジエーターを天板ぶち抜いてケース上部に。
アクリル板を加工してシュラウドを作成し、CPU冷却用には後部にMAGMAを一発入れてます。
入れようと思えば複数ファンを突っ込む事も可。
P180をデュアルチャンバーならぬトリプルチャンバー構造にしています。
机の下に置いていますが、高さはピッタリ。動かすのに引きずる為、下にダンボール敷いちゃってます。見苦しいのは気にしない。
ファンコンは計6ch分、ファン5発とポンプを制御しています。冷却重視モードと静音重視モードの調整には必需品。
扉の開閉と合わせて昼間と深夜で動作音を変えています。
以上、前回のエントリーからコピペ。
★解説文?
メモリーがあればいつも、まずは各種設定における安定性テストを行っているのですが、今回はその過去のデータを基にi7-860ならではのハイクロック限界を目指す事にします。
【レギュレーション】
一発芸なので電圧は若干盛り気味でVdimm:1.7V、VTT:1.3Vとし、CPUは倍率と共にネックにならない程度に適当に設定。
メモリーのタイミング設定は、過去の安定性テストの結果を元に決定。
CPU-ZのValidation取得を目標にハイクロック設定を行う。
GeILさんの箱が一つ行方不明。
[Entry No.1]
OCZ Technology OCZ3G1600LV6GK
Gold Seriesの3枚組の内2枚を使用。DDR3-1600@CL8
結果:DDR-2,118.8MHz 10-10-10-28-98-1T
マージンは少なく今ひとつ引っ張れないが、以前のマザー(GA-P55-UD4)では相性が悪くてテストどころではなかった事を考えれば十分遊べたと言える。が、結果はイマイチ。
[Entry No.2]
Patriot Memory PVV34G1600LLKB
Sector 5 Seriesの下位モデル。DDR3-1600@CL8。1.7VでCL7のXMP Profileも用意。
結果:DDR-2,262.4MHz 10-10-9-25-70-1T
OCZ同様以前のマザーでは相性悪かったのが嘘のように回ってくれた。OCZよりは良いが満足とは言えない。
[Entry No.3]
Corsair Memory CMX4GX3M2A1600C9
XMS Seriesの基本的なOCメモリー。DDR3-1600@CL9
結果:DDR-2,394.2MHz 10-12-9-29-92-1T
耐性のバラ付きと言うかクセの強さというか、レイテンシについては調整に難航しつつもクロックは予想を裏切る上昇を見せた。
[Entry No.4]
Corsair Memory CMT4GX3M2A1600C6
DominatorGT Series。シンクの長いタイプのスプレッダ採用。DDR3-1600@CL6
結果:DDR-2,430MHz 9-9-8-22-66-1T
レイテンシ耐性はバランスも含め非常に良好。
実用ラインは8-8-7-20でほぼクロック耐性限界まで達してしまうものの、電圧も効いて9-9-8-22で80MHz程限界押し上げ。
9-8-8-21でもよかったかもしれない。
[Entry No.5]
GeIL GG34GB1333C9DC
Green Series、スプレッダ無しの1.3V駆動モデル。DDR3-1333@CL9
結果:DDR-2,262.4MHz 11-11-13-28-108-1T @Vdimm1.53V
Vdimmが下げられているのは、1.7Vと耐性が全く変わらない為。
レイテンシ耐性は悪いが安定感はあり、低電圧でもクロックが伸びるので面白い。
[Entry No.6]
GeIL GU34GB2133C9DC
Ultra Series、流通当初は非常に安くて注目された。DDR3-2133@CL9
結果:DDR-2,537.6MHz 10-10-10-27-86-1T @Vdimm1.65V
1.7Vだと僅かに耐性が落ち、下げていくと1.65V辺りがベストの様子。
高い常用域クロックなだけあって2400は余裕な勢い。
よし投稿…と思ったらCPU-ZのSSが必要でした。
それに内観もメモリーどうしよう。
という事で、メモリーを一番回せたGeIL GU34GB2133C9DCで必要事項を埋めていきます。
★エントリーマシンの内部写真と冷却装置
★CPUのオーバークロック後の動作クロック
CoreSpeed:4462.2MHz。
肝心のメモリーは約2550MHz達成で一区切り。
Vcoreはバリ取りの時はアホみたいに盛っていたので、適当に下げ。
VTTを1.35Vに上げてVdimmはそのままです。
完全にSS取得可能限界です。
更に上を目指せるメモリーが欲しくなってきました。
初めはフリーダムなオレのOCを見ろ!!クラスで参加しようと考えていましたが、折角のOCイベントなので記録を出すクラスで参戦しようと決意。
空冷2クラスで…と思いきや、CWCH50-1じゃダメじゃん!それにケース改造しててもダメかな?
てなわけで「PiFast無制限1,000万桁タイムチャレンジクラス」が面白そうだったのでこちらに参戦。
★エントリーマシンの構成パーツ
●CPU:intel Core i7 860
●マザーボード:msi P55-GD80
●メモリ:Corsair Memory CMT4GX3M2A1600C6
●ビデオカード:玄人志向 RH5770-E512HD/G2
●HDD:WesternDigital WD6400AAKS×2基
●HDD:HGST HDS722020ALA330
●光学ドライブ:Pioneer DVR-S12J-BK
●CPUクーラー:Corsair Memory CWCH50-1
●ケース:Antec P180B v1.1
●電源:Corsair Memory CMPSU-850HXJP
●ケースファン:ENERMAX UCMA12×2基
●ケースファン:ENERMAX UCCL12×2基
●ケースファン:XINRUILIAN RDL1225S(17SP)
●ファンコン:ZALMAN ZM-MFC3
●ファンコン:Scythe KM01-BK-3.5
●使用OS:WindowsXP Home Edition 32bit
★エントリーマシンの外観他写真と解説文
今回使うPCはメインマシン、主な仕事はH.264エンコード。
普段は消費電力と作業効率のバランスにメモリー設定の美味しい所を加味した設定を探し、睡眠の妨げにならぬよう音漏れを抑えることに注力しています。
フロント扉裏etc.に吸音シートを貼ったりもしてますが、昼間の温度上昇や環境音の増大時に冷却重視にも出来るよう扉開放時の吸気量は増やしてます。
冷却装置はラジエーターを天板ぶち抜いてケース上部に。
アクリル板を加工してシュラウドを作成し、CPU冷却用には後部にMAGMAを一発入れてます。
入れようと思えば複数ファンを突っ込む事も可。
P180をデュアルチャンバーならぬトリプルチャンバー構造にしています。
机の下に置いていますが、高さはピッタリ。動かすのに引きずる為、下にダンボール敷いちゃってます。見苦しいのは気にしない。
ファンコンは計6ch分、ファン5発とポンプを制御しています。冷却重視モードと静音重視モードの調整には必需品。
扉の開閉と合わせて昼間と深夜で動作音を変えています。
さて、利用するマザーではTBを入れるとコア数に応じたTB時の倍率が適用されるのでコア数の選択をどうするかがまず悩みどころ。
メイン機で壊すわけにはいかないものの4GHz台後半には載せないと、というわけでまず基礎調査。
・PiFastでは1スレッド処理なので基本的に1コアで十分
・メモリー動作による差は殆ど考えなくてよいレベル
・4コアTBでは更に倍率上昇分が見込めるもののBCLK1クリック分程度の差しか見られない
・2コアでHTの有無による差は殆ど無い
・1コアでHTの有無の差は大きい(1スレッドのみだとかなり結果がバラ付く)
・2コアHT無効と1コアHT有効の差はほぼ無し、但し1コアだとバラ付き易い→他のプロセスを減らしつつ5回程回せばベストは並ぶ
というわけで、ターゲットは2コアHT無効と1コアHT有効に絞り、まずどちらが伸ばしやすいか確認。
結果、大差ないものの2コアHT無効の方がやり易い感触だったのでこれに決定。
事前テストでは室温18℃で1.50V設定を試していたのですが、本番@GW中室温が全然下がらず頭を抱えっぱなし。
仕方なく昨深夜、室温20℃で調整するものの、CPUやVTT、PLLがテスト時以上の喝入れしても反応がよろしくない。
と言う事で結果。
4738.2MHz、13.09sec
と言うか室温上がった分テスト時通りすら苦しかったという。
13.08secのSSが取れなくて涙目です。
SS加工作業まで辿り着くのも大変で…
BCLKをあと1上げれば13秒切れると思うので、期限までに室温がもっと下がる時があれば再チャレンジするかもしれません。